関根内科クリニック 鶴見駅,横浜市,鶴見区,鶴見中央 内科

当院の診療方針

当院の診療方針

 当院では特定の専門分野にとらわれずに、広く内科疾患全般を診られるよう努めております。ところで日本人の死因のトップは癌などの悪性新生物ですが、実際は脳卒中や心筋梗塞といった、血管の動脈硬化を背景にした病気が大きな脅威となっております。これら脳卒中や心筋梗塞を予防するためには、これらと密接な関連がある、高血圧症糖尿病を治療することが特に重要と考えております。そこでこの二つの疾患に対する診療方針について簡単に述べてみます。

 

高血圧症について

 自分で血圧を測るのだが何回測っても違う値がでると患者さんからよく言われます。血圧というものは常に変動するものであって、けっして一定ではありません。塩分の過剰摂取以外にも、緊張、ストレス、不眠、不安、寒冷刺激で血圧は上昇しますし、排便の前後、運動の前後、入浴・飲酒・食事の前後でも変動します。おきがけの早朝のみ急激に血圧が上昇してしまう人もいます。血圧は時刻、条件によって一日のうちに数十も変動します。最近は家庭でも測れる自動血圧計も普及しており、精度もよくなっております。患者さん自身にもご家庭や、職場などでいろいろな時刻、条件下で測定していただき、その血圧値を拝見して、血圧の変動の特徴を検討しながら、お飲みになっていただく、降圧薬の種類・量・のむ時刻を調整しております。なお高血圧症は心臓に対し悪影響(狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈の発症)を及ぼすことがありますので、一年に一回は胸部レントゲン撮影、心電図検査が必要です。またしばしば糖尿病や高脂血症を合併することがありますので、やはり一年に一回は採血、検尿が必要です。

糖尿病について

 糖尿病の治療にあたっては血糖(血液中のブドウ糖)のコントロールが重要です。最近は検査機器も進歩しており、血糖値やヘモグロビンA1c(血糖の平均を示す)は採血後数分で結果が出せるようになっていますので、私どものところでも受診されたその日のうちに結果を出し、飲み薬の種類、投与量の調整、インスリンを打っている場合にはうつ量の調整を行っております。なお糖尿病の治療にあたっては治療のしすぎによる、血糖値の下げすぎ、つまり低血糖が重大な問題となります。極端な場合、昏睡となり、生命にかかわります。ここ数年の間に、糖尿病の治療薬にはかなりの進歩がみられ、内服薬の種類も増え、低血糖の起こりにくい薬も増えております。今後も内服薬の種類、くみあわせ、飲む時刻を工夫し、またインスリンを打っている場合には、その量を減らせるよう努め、可能な限り、低血糖をさけるよう心がけております。